第5章 狼さん 氷織 羊
『はっ、んぅ、あっ、よーくん…ああっ…』
「はぁっ、ん、エマ…エマっ…」
ギシギシと軋むベッドが行為の激しさを物語っていた。
いつもより激しくて強引なえっち。
貪るようなキスは息をするのもやっとなほどだ。
食べられちゃいそう…
頭がクラクラするほどの甘くて激しいキス。
おまけに激しい律動は円を描くように突き上げられる。
その度に全身に駆け巡る快感…
こんなに激しく抱かれるのは初めてだった。
だけど…嫌いじゃない。
今までのえっちも勿論嫌じゃない、でも羊くんはいつも私を気遣ってくれてた。
こんな風に求められるのが嬉しくて堪らない…
『ッ!ああっ!そこ、やっ…!ンッ、ひゃぁっん!』
「なに考え事しとるん?僕だけのことしか考えれやんようにしたるわ…」
先ほどとは比べ物にならないスピードで腰を打ち付けられる。
あまりの快感に呆気なく達するも、羊くんは腰の動きをやめない。
達したばかりのせいで敏感なのか、ほんの少しの刺激でも快感の波が襲いかかる。
『あっ、あん、よーくん…すきっ、好き…んぁっ!』
「僕もやで、エマ…めっちゃ好き…」
再び塞がれる唇…
腰の動きは更に強さを増す…
ピッタリと重なり合った身体は本当に一つになったみたい。
羊くんのモノが最奥を突いたタイミングで私たちはほぼ同時に達したのであった…