第4章 彼女のバイト 凪 誠士郎
「よぉ、凪!…ん?なんだ?」
「ねぇレオ…昨日見たこと今すぐ全部忘れて」
「はっ!?なんの…ああっ!アレか!!」
翌日、珍しく凪の方からレオの元へやってきたかと思えば昨日のことを忘れろと圧をかけた。
一瞬レオもなんのことか分からず首を傾げるも、すぐになんのことか理解した。
「そう、アレ。ねぇ今もしかして思い出した?」
「落ち着けって凪!!すぐ忘れっから!(忘れてぇけど、可愛すぎて暫く無理かもしんねぇ)」
『おはよ!御影くん、昨日はそのごめんね?』
「お、おはよ!エマちゃん!き、昨日!?//なんのことだっけー?ははー」
『??』
突然現れたエマにレオは驚いた。
制服姿のエマだが、自然とメイド服姿にすり替わってしまう。
それほど昨日のエマの姿は強烈だったのだ。
ジトーっとレオを睨む凪、そして様子のおかしいレオにエマは首を傾げた。
エマの事になれば怖い凪をレオは知っている…
「エマ…」
『ッ!凪くん!?///』
グイッとエマの手を引く凪…
そしてレオに見せつけるかのようにエマを抱き寄せる。
「そんなに見せつけなくてもいいだろ」
「エマは俺だけの"メイドさん"だから」
「お前っ!//」
「あっ、今思い出した?」
レオは記憶を消せる装置があれば今すぐにでも昨日の記憶消し去りたいと刹那願ったのであった…
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