第3章 お嬢の彼女 千切 豹馬
室内には甘い声と肌がぶつかり合う乾いた音が響き渡っていた。
『ぁあっ、ふ、ン、んぁあっ!』
「エマ、ッ、エマッ…」
気が付けば豹馬の部屋へ移動していた。
彼に突き上げられる度に全身に甘い電流が流れた…
久しぶりの豹馬とのエッチはいつもよりも少し強引で激しくて…それが私を興奮させていた。
チラッと私の上にいる豹馬に視線を移せば、余裕のない表情をした彼と目が合えばあまりのカッコ良さに胸がキュンと締め付けられた。
いや、胸だけじゃない…
「っく、ンな締めんなよ…イッちまうだろ」
『ッあっ、ンん、ごめ…ぁあっん!』
「悪い、やっぱりもう限界だわ…」
腰のスピードが上がり、絶頂の波が一気に襲ってきた…
『ひょ、まぁ…あっ、ンんっ…ああっ!』
「エマ、好きだ…」
最奥を突き上げられたタイミングで私は呆気なく達した…
豹馬も私の締め付けで達してくれたみたいだ。
薄い膜越しに熱が放たれたのを感じたから…
---------
『ねぇ、どうして公園にいることが分かったの?』
甘い甘いピロートーク、何故私が公園にいるのが分かったのか気になって豹馬に聞いてみた。
すると…
「お前、悩み事とかあったらあの公園に寄り道するだろ?」
『知ってたんだ…』
「ふっ、お前と何年の付き合いだと思ってんだよ」
ふっと笑う豹馬があまりにもカッコよくて胸がドキッとした。
勿論そのことは彼には内緒だ。
「俺がサッカー出来なくなってもそばにいてくれるか?」
『ッ当たり前じゃない!!ずっとずっと豹馬のそばにいる!!』
そんなの当たり前だ。
サッカーが出来なくても私は豹馬が好きなのだから…
「そっか…なら俺全力でやってくる。だから…」
視界が突然豹馬の顔でいっぱいになった。
私の上に豹馬がいるからだ。
『豹馬…?』
「今日は思う存分エマを補充しねぇとな!」
この言葉通り、私は朝方まで彼に抱かれたのであった…