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エゴな彼らと甘いお話【ブルロ短編R18】

第3章 お嬢の彼女 千切 豹馬


「ってなわけで喧嘩したままここに来ちまったんだわ」

気が付けば潔たちに全てを話していた…

そん時、蜂楽がああっ!大きな声を出したのだ。

「蜂楽、急にどうしたんだよ」

「潔!ほら、覚えてる?1人泣いてた女の子!!」

「え?ごめん蜂楽、俺緊張しすぎて全然覚えてねぇわ」

「ちぎりん、彼女応援しに来てくれてたよ!」

蜂楽の言葉にドクンと胸が鳴った…

まさかエマが…?

否、蜂楽はエマの顔を知らねぇし。

まさか…な…

「蜂楽、エマの顔分かんねぇだろ」

俺の言葉に蜂楽はニヤッと笑った…

「だってその子、ちぎりんのこと見て泣いてたよ。ウェーブのかかった薄い茶色の髪をした綺麗な顔の子」

「なっ!そ、そいつは目の下に…」

蜂楽の言う容姿はエマとおんなじだ。

いや、世の中には全然いる…

冷静を装おうとするも、気持ちは前のめりになる訳で…

「ふっ…ホクロあったよ?」

「ッ!!まじかよ…」

エマだ、まさか応援しに来てくれてたなんて…

嬉しすぎて目頭が自然と目頭が熱くなり、涙を堪えるのに必死になっちまった。

「おい蜂楽、お嬢の彼女ってそんなに美人なのか?」

「お人形さんみたいだったよ!ねぇ?ちぎりん♪」

「なっ!//そうだ!だからお前らエマに手ぇ出すなよ!」

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