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エゴな彼らと甘いお話【ブルロ短編R18】

第2章 カノジョ 乙夜 影汰


急にお姫様抱っこをされて連れてこられたのは乙夜くんの家…

家に着くや否やテキパキと動き、タオルと着替えを渡してくれる乙夜くん。

凄くありがたいけど、彼も濡れている。

部活もあるのだ、私よりも彼が風邪をひいてしまってはいけない…そう思ってしまった。

正直今の私には彼に襲われるなんて微塵も考えていなかった。

だから彼の言葉で急に恥ずかしくなったのだ。

乙夜くんも風邪を引いちゃうから…っと言えば頬を少し赤く染め、目を見開く乙夜くん…

「じゃ、じゃあさ…一緒に入っちゃう?そしたら俺も風邪ひかないじゃん?」

『ッ!//乙夜くんのバカ!!』

彼の言葉に私は逃げるように浴室へと逃げ込んだ…

彼を待たせないように早くシャワーを浴びて浴室を出ると…

『ッ!///』

上半身裸の彼がいて思わず顔を下に向けた。

「結構早かったじゃん、じゃあ俺もシャワー浴びてくるわ。俺の部屋はこの階段登ったすぐんとこ。適当に寛いでて」

それだけ言うと彼はそそくさと浴室へと向かったのであった。

彼の言う通り、階段を上がり彼の部屋で待たせてもらうことにした。

暫く経つと…

ガチャっと扉が開き…

「ちゅーっす、おまたせエマちゃん」

いつもの挨拶をしてくる乙夜くんに私は再び視線を逸らした。

『ッ///早くTシャツ着て…』

「ん?あっ、めんご」

上半身裸の乙夜くんは漸くTシャツを着てくれた。

さすがサッカー部だ。

無駄のない筋肉、もともと細身ではあるけど脱いだらこんなに逞しいなんて…

やっと乙夜くんの顔を見れたけど、今度は乙夜くんの様子が気になった。

全く目が合わないのだ。

もしかして体調悪いとか…?

そう思ったら身体が自然と動いた…

「へっ!?//エマちゃん!?」

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