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エゴな彼らと甘いお話【ブルロ短編R18】

第18章 仔猫 千切 豹馬


ドサッ

『きゃっ…千切く…んっ//』

保健室へ連れてこられたかと思えば、ベッドに押し倒されて唇を塞がれる…

息をするのもやっとなほどの激しいキスに頭はふわふわとし出した時だった…


「すげぇムカつく…んな格好すんなよ」

漸く唇が解放されたと思えば、そうぽつりと呟く千切くんに胸が痛くなった。

こんな格好するんじゃなかった…

全然似合ってないってことだよね。

きっと彼女がこんな変な格好してるのが嫌だから怒ってるんだ…

少しでも千切くんを元気づけたかった。

でも逆効果だった。

それが悔しくてつい…

「ッ!?エマ…お前なんで泣いてんだ…」

涙が溢れ出していた。

『ごめんなさい…こんな変な格好して…千切くんに元気になってほしくて…早く着替えてくるから離し…んっ///』

話してる途中にまたキスをされる。

でも今度は触れるだけ…

すぐ離れたと思えば…

『ッ!いてっ…』

千切くんにデコピンをされた。
じんじんとするおでこを手で押さえながら千切くんの顔を覗き込んだ。

「ハァー、お前ってほんとバカだよなー」

千切くんの言葉にムッってした。

だけど…

千切くんの笑った顔。


久しぶりに見た…


『うっ…バカだもん…ッ///』

「お前、勘違いしてるだろ?」

『へっ?』

千切くんは笑いながら私の目から流れる涙を指で拭ってくれた…

そしてゆっくりと話してくれたのだ。



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