第11章 愛し方の答え
午後遅く――
外はどしゃ降りの雨。空も灰色で、ブルーロックの空気もどこか冷たく沈んでいた。
は、外部から届いた物資の受け取りと整理を手伝っていた。スタッフたちと軽く笑いながら、お疲れ様でしたと頭を下げたちょうどその時だった。
凛「……お前、こんなとこで何してんだよ」
その声に振り返ると、通路の向こうから少し不機嫌そうな顔をした凛が歩いてきていた。
しかし、濡れた足元を気にするでもなく、まっすぐにを見つめている。
「あ、凛くん……ちょっと、物資の手伝いしてて。凛くんこそなんでこんなとこに?」
凛「…なんか落ち着かなかったから歩き回ってただけだ…そんなことより、なんでそんな濡れてんだよ」
「荷物多かったから傘持てなくてさ」
濡れた前髪を払いながら、少し照れたように笑う。
「カッパ貸すよって言ってくれたスタッフさんもいたんだけど、その人が濡れちゃうでしょ?だから、断っちゃった」
凛はその言葉に、ふっと視線を逸らす。
凛「……バカ」