第2章 新マネ登場
千「あとそれ。その他人行儀な敬語やめろよな。歳、俺達とそんなに変わんないっしょ?」
凪「何歳なの?」
「18歳…です…」
千「ほら、なんなら俺らより年上じゃん。これからはタメ口で」
「わ、分かった…ご、ごめんね、今日名簿渡されたからまだ名前と年齢とかまだちゃんと覚えられてなくて…ごめんなさい」
千「別に年齢知らないことに怒ってたわけじゃない。そんな固くなんなってことだ。あと俺の名前は千切。千切豹馬」
「千切くん…」
するとは、「あなたは?」とでも言うように凪の方を見た。
凪「凪。凪誠士郎。…ねぇ」
「凪くん、ね。なに?」
凪「何にそんな怯えてるの?」
の心臓がドクンとなった。
核心を突く質問だった。
「そ、そんなことないよ!別に、怯えてなんて…」
凪「ふーん。ならいいけど。一人で出来ないことは誰かに頼っても、オレはいいと思うけど。それじゃあ、そろそろ練習だから、また」
凪はに背を向けると、ひらりと手を振って去っていった。
千「あいつから"練習だから"なんて珍し。でも凪の言う通りだ。困ったり大変なときは頼っていいんだぞ。じゃあな」
千切も凪の後を追いかけ、去った。
「…」
(怯えてなんか…大丈夫、大丈夫だよ、。私はここで新しい自分になるんだから)
は自分にそう言い聞かせた。