第8章 甘い拘束
またある日の休憩
トレーニングの合間のひととき。みんなが自然体でくつろいでいた。
優人も、その場にいた。
仲間たちと笑い合いながら、持ち前の気配りで場を和ませていた。
優「潔くん、ほら。昨日の試合、見返したけど、ここ、すごくうまかったよ」
潔「……あぁ? そ、そうか?」
凪「うまいっていうか、無意識に動いてた感じ。ね、」
「……うん。潔くんのポジショニング、ほんと自然だった」
微笑みながらそう答えるに、優人はふっと優しい目を向けた。
優「やっぱさんは、選手のことちゃんと見てるんだね」
そんなやり取りを聞きながら、周囲には再び“普通の雰囲気”が戻る。
でも。
その帰り道。ロッカールームにふたりきりになった瞬間――
優「……さっきの、何?」
「……え?」