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ズルイヒト《寿嶺二》

第20章 ズルイヒト♭③




思わずキスしたら、びっくりした様子のキミだけど、戸惑いながらも、目を瞑って受け入れてくれたから、止められない。アイアイに怒られるなぁ、なんて考えて、何度もキスをした。








___流石に、お正月早々から、遅くまで引き止める訳にはいかない。感謝の言葉と、今年もよろしくと会話を交わしてバイバイした。




今度こそ、部屋にひとりきり。でも、愛梨ちゃんの温もりが残ってて、布団にダイブした。なんか僕じゃない匂いのする布団に、妙な気持ちになって、慌ててシャワーを浴びた。

しまった、汗臭く無かっただろうか。もう、今更気にしてもしょうがないんだけど。そんな事を考えながら、携帯を開いて文字を打つ。宛先はアイアイ。




『お正月見舞い
サンキューベリベリマッチョッチョ!
また院でねー!』



『カミュからゼリー預かってるから
早く良くなってよね』



なんだかんだで、みんな心配してくれてる。これ以上望んだら、本格的にバチが当たりそうだけど、顔は素直にニヤけてしまう。恵まれてるなぁ。今度みんなにお礼をしないと。また集まれる時を探そうと決めて、布団に潜り込む。


今夜はぐっすり寝れそうだ。


愛梨ちゃんへのお礼の連絡を忘れずにして、電気を消した。













・・・後日談だが、あれだけくっついていて、愛梨ちゃんは風邪の『か』の字も見当たらないほど元気なのに、僕はまだ本調子では無い。




レイジ、とったのは、水野さんとの距離?
それとも年だけ?




だなんて、アイアイに言われたから、新年早々のツッコミも忘れず、愛梨ちゃんと一緒に苦笑いするしか無かった。
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