第11章 ズルイヒト♮①-2
さっきも捲られて恥ずかしかったが、服が一枚、有ると無いでは全然違う。
何も纏っていない自分の姿に、余りに恥ずかしくなって手で身体を隠そうとしたら、ダメ、と嶺二くんに掴まれた。
「や、やだ...!は、恥ずかし...!」
「これからもっと、恥ずかしいことになっちゃうのに?」
「....っ!れ、嶺二くん、いじわる...」
「イヤ?」
「...いじわる」
嬉しそうに笑って、キスされた。
嶺二くん、キス好きなんだなぁ、なんて考えていたら、そのまま首筋、胸元、おへそ、と、どんどん下がっていって、顔が、私の大事なところへ向かう。ま、待って...!と声を出せば、いじわるだから待たない、と、そのまま、嶺二くんの唇が、敏感な所に触れる。
「...すっごいトロトロ」
「っ!み、見ないで!」
「やーだ」
感じてるところ、見たいもん。そう言って、指が、先を撫でる。
触れられる度に、身体に電気が走ったみたいになって、息が漏れる。ぬめっとした何かに触れられて、声がいっそう大きくなる。思わず出てしまった声に口を抑えるが、器用に嶺二くんの手が邪魔をしてくる。
ヌルッと、何かが入ってきた。
「ぁ...!」
「...痛い?」
「う、ううん...っ..へ、変な...感じ...」
「ここは?」
「...い、痛くは、無いけど...」
「.....」
「....ひぁ!?」
その何かが、ある一点を擦ると、今までに無い感覚の声が出た。
ここかな。そう言って、嶺二くんの指は、執拗にそこばかり攻めてくる。
思わず嶺二くんの腕を掴むけど、手は止めてくれない。
ゾワゾワした、得体の知れない何かが身体中を駆け巡る。その感覚は大きくなって、何かが弾けそうになった時、指はぴたっと止まって、ヌルりと出てく感触。
何が起こったか分からなくて、呼吸もままならないまま、嶺二くんを見たら、嶺二くんは何処からか出した避妊具を口で咥えていて、咄嗟に顔を逸らしてしまった。
流石にモノは知っているし、見たこともあるけど、いざ使う場面に出くわすと、心臓の音が凄い。嶺二くんが動く物音でさえ、緊張してしまう。
愛梨ちゃん
と、嶺二くんに向き直れば、キスされて、抱きしめられた。
「ん...嶺二く...」
「ほんとにダメなら、止める気だったんだけど」
ごめんね