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隣のトキヤくん

第8章 隣のトキヤくん⑧



「えー!副部長、彼氏いるんですか!?」
「うん、付き合って3年目かな?」
「わ~!素敵ですね!」


そう、やはり、盛り上がると言えば恋バナ。


レクリエーションでひとしきり盛り上がった後、メインの星を見に行くまでは自由時間。
自由時間に、女子が集まれば花咲タイム。

どうやら姉御...もとい、副部長には、年上の彼氏さんがいるらしい。年上かぁ~...と呟いていると他の子達はグイグイと質問攻めしている。


「この合宿って、他の男の人もいますよね?嫉妬とかされませんか?」
「どうかなぁ...嫉妬は...もし、してくれてたら嬉しいけど、信じてくれてるから、そこまでだとは思うよ」
「ひゃー!カッコイイー!」
「むしろ、BBQとか、ご馳走食べられる方を、羨ましがってるかな」
「肉食系なんですねぇ...」
「それに、寿先輩がいるから、心配はしてないと思う」



えっ?と、声が出そうになった。



「えー!彼氏さん、お知り合いなんですか?」
「うん、先輩と元クラスメイトだよ。今でもご飯とか行くみたい」
「卒業後も仲良しなんて良いですね~」
「寿先輩、面白いし、カッコ良いし、素敵ですよねぇ!」
「・・・彼女とか居るのかな」
「おっと、ここにも肉食系が」

「いや、だって!こんなに魅力的なメンバーが沢山居るのに!!!その内1人は本命が居ると有名で、もう1人は既にコブ付き!!もう大人の色気に乗っかるしかない!!」
「まぁ、分からなくもない」
「え、誰と誰が付き合ってるの?」


そんな疑問が投げかけられると、じっと私に目線が集まる。


「...カレー付いてました?」
「「なんでやねん!」」


おお、流石、部長の元に集いしメンバーだ。
キレのあるツッコミに感心している振りをして、やはりと言うか、この問題にはぶつかるのか、と密かに覚悟していた問答が始まる。


「君だよ、幼なじみくん達だよ」
「うん、数字コンビはね、もう熟年夫婦」
「入学当初から、有名だったもんね」
「本当に付き合ってないの?」


はい、付き合ってません


と言うか、なんだ熟年夫婦って。こちとら花の10代ですが?とお答えすると、負けじと質問攻めされる。
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