第29章 「善意の逆理 Ⅱ**」
何度、果てただろうか。
もう今何時かなんて、見たくない。
まだ終わりたくなくて。
繋がったまま、の腰を抱き寄せる。
僕の膝の上にまたがらせて、正面から向かい合う体勢になった。
上からの体重がかかって、さっきよりずっと根元まで沈み込む。
彼女の全部を抱え込むように、もっと、もっと深く奥を突き上げた。
「あ、っ、ぁあッ! せんせ……っ、いくの、やだ……っ!」
が、たまらず僕の首にしがみついてきた。
「なんで? イきすぎて辛い?」
「……ちがっ……」
苦しそうに息を乱して、が小さく首を横に振る。
「一旦、抜く?」
僕は彼女のお尻に手を掛け、少しだけ身体を浮かせようとすると。
は慌てたように、僕の首に回した腕にぎゅっと力を込めた。
「……っ、そうじゃ、なくて……っ。まだ、終わりたく、ない……っ」
何、それ。
そのわがままはずるいでしょ。
終わらせたくないのは、僕だけじゃなかった。
そう思っただけで、腕の中のがどうしようもなく愛おしくなる。
少し休ませてあげようと、動きを止めた。
代わりに、さっきから僕の胸につんと当たる彼女の乳首を指先で摘んでやる。
「……っ、ひゃあッ……!」
ビクッと大きく跳ねた身体が、内側から僕をきつく締め付けた。
「……そこもっ、すぐ、きちゃうからぁ……」
「じゃあ、キスしてあげよっか」
「それも、だめぇ……っ」
「ほんと、わがまま」
呆れたように笑って、僕は彼女の頬を優しく包み込んだ。
ずっとこのまま、甘やかしてあげたいけれど。
こんなに可愛いこと言われたら、もう僕の方が耐えられない。
止めていた腰を、もう一度ゆっくり動かす。
それだけで、抱きしめた背中がびくびくと震えた。
僕はの後頭部に手を回して、声を上げそうになったその唇を深く貪るように塞いだ。
「……、一緒にいこっか……っ」
「せんせッ……!!」
僕の口内にの甘い悲鳴が溶けて、二人で絶頂を迎える。