第27章 「花の匂いは誰のもの**」
「……あー、気持ちいい」
わざと深く吐き出すように息を漏らす。
両手を自分の頭の後ろで組んで、背もたれにゆったりと身体を預けた。
が、びくっと肩を揺らして顔を上げる。
「これ、すごくいいかも。……このままされたら、僕いっちゃいそう」
必死に動いているとは逆に、僕がまだ余裕だということに気付いたようだ。
が、かすかに抗議するように僕を睨んだ。
「……っ、うそ、ばっかり……っ」
「ほんとだってば。の中、気持ち良すぎ」
すると、が意を決したように、僕の肩をぎゅっと掴み直した。
急に、腰の動きが早くなる。
僕の余裕を壊すように、ぐっと勢いよく腰を落としてきた。
「……んっ」
予想外の深い刺激に、思わず声が漏れる。
僕を乱せたのが嬉しかったのか、がさらに腰を打ち付けようとしたが。
「っ――あ、ああっ……!」
突然、高い声が弾けた。
(あ、自爆したな)
自分で思い切り一番奥まで沈み込んでしまったようだ。
「……ひ、ぁ、んっ……!」
中が激しくぴくぴく収縮している。
の限界が近いことを知らせる、分かりやすいサイン。
(、もうイきそうだな)
自分で仕掛けておいて、あっけなく落ちていくその姿がどうしようもなく、可愛くてたまらない。
「? どうしたの?」
わざと何も気づいてないような声を出しながら、頭の後ろで組んでいた腕を下ろして。
その細い腰に、再び手を添えた。
「っ、ぁ、せんせ……っ、あ……っ」
もう、自分でも腰の動きを止められないらしい。
僕を乱そうとしていたはずが、完全に自分の快感に呑み込まれていた。
「自分で奥まで入れちゃって。……そんなに気持ちよかった?」
「ちが、っ……あ、ぁああっ……!」
否定しようとしても、その唇からは甘い悲鳴がこぼれ落ちる。