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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第26章 「愛ほど歪んだ呪いはない」


「敵は、五条家の結界をいとも容易くすり抜け、この場所を掘り返した。魔導に深く通じた者の仕業だ」

「……」

「その狙いが何であれ。……あの娘はもう、悠蓮の器として引き返せぬ運命にあるぞ」



その言葉が、重くのしかかる。
僕は、気づけば拳を強く握りしめていた。


(……ふざけんな)


の運命は、のもんだろ。



「関係ないね」



そう吐き捨てるように言うと、じいさんは懐から一枚の古びた紙切れを取り出した。  
縁が不自然にちぎれ、茶色く変色した和紙。



「……墓の前に、これだけが残されていた」



差し出されたそれを受け取る。  
指先に触れた紙の質感に、はっきりとした見覚えがあった。



「これ……」



書庫で見つけたあの古い冊子。
何者かによって、意図的に破り捨てられていたあのページだ。



「盗んだ奴が、わざと置いていったって言いたいの?」



僕はその紙をひらつかせると、じいさんは目を伏せた。



「ああ。賊が、我々に……いや、現当主であるお前に、これを読ませるために残したとしか思えん」

「賊の目的は分からん。だが、……星の巡りは変えられん。お前もいずれ、己に課せられた因果を知るだろう」



じいさんはそう言って、僕に背を向けた。
石段を登っていくじいさんの足音が、少しずつ遠ざかっていく。
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