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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第26章 「愛ほど歪んだ呪いはない」


「えっと……。その、テレビで見る通り、整った顔の人でしたけど」

『……ふーん』



あ。 絶対に、機嫌が悪くなった。
電話越しでも、先生が唇を尖らせている顔がありありと目に浮かぶ。



『僕とどっちがかっこいい?』

「……えぇっ!?」



予想外の質問に、裏返った声が出てしまった。



『ほら、そこで即答しない。やっぱりあっちの研究オタクの方がよかったんだ。傷つくなぁー、僕』

「ち、違いますっ! 先生は……その」



ベッドの上のクッションを、私は空いている片手でぎゅっと抱きしめた。


先生はかっこいいに決まってる。
見つめられると、心臓がうるさくてたまらない。
こんなこと言ったら絶対からかわれる。
でも、このままだと先生は絶対に拗ねたままだ。


普段なら、恥ずかしくて誤魔化してしまうけど。
今日は……電話で顔が見えないから。
不思議といつもより素直になれそうな気がした。


(……言っちゃえ、私)


クッションに半分顔を埋めて、蚊の鳴くような声で言った。





「……先生の方が、かっこいいです……」

「一緒にいるだけで、どきどきするし。先生に触れられたりしたら、もう何も考えられなくなる……」



言えば言うほど、顔に熱が集まっていくのがわかる。
でも、全部私の本音だ。



「先生で、いっつも頭がいっぱいになっちゃうのに……っ」

「他の人がかっこいいとか……考える余裕なんて、ないです……」



言い終わると、スマホを持つ手がじわりと汗ばんでいた。


(〜〜っ!!言いすぎた!)


自分で言っておきながら耐えきれなくて、ベッドの上で身悶えしそうになる。
じっと耳を澄ませて先生の反応を待つが。
電話の向こうからは、なぜか何も聞こえてこない。



「……あの、先生?」



不安になって声をかけると。



『…………あー、もう。だめだ』



大きなため息と一緒に、低く掠れた声が聞こえた。
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