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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第26章 「愛ほど歪んだ呪いはない」


「そんなに緊張しないで。須和清仁です。今日はよろしくね」


(……あれ?)


もっと冷たくて、理屈っぽくて、怖い人なのかと思ってた。
でも、目の前にいる須和さんは、優しい大人のお兄さんみたいだ。



「ずいぶんご活躍ですね、先輩。最近はテレビでもよくお見かけしますよ」



硝子さんが軽くからかうように言うと、 須和さんは苦笑いしながら、首の後ろに手を当てた。



「はは、ありがたいことにね。でも、最近は研究よりメディアの仕事の方が多くて……正直、困ってるんだ」

「今度、雑誌の表紙を飾るって聞きましたよ」

「そうなんだよ。研究センターの宣伝としてどうしてもって。書店に並ぶ日が今から怖いよ」

「次は写真集でも出すんじゃないですか」

「やめてくれよ」



須和さんは困ったように笑った。
けれど次の瞬間、眼鏡の奥の瞳がふっと細められる。



「……それで、家入。今日はわざわざ僕を呼んだってことはよっぽど面白い……いや、厄介な症例があるってことだよね?」



硝子さんが静かに頷き、マグカップをデスクに置いた。



「ええ。……ただの厄介事なら、わざわざ『再生医療の第一人者』なんて呼びませんよ」

「ははっ。ハードルを上げるね」



須和さんが小さく笑いながら、硝子さんに促されて奥のスペースへ向かう。
そこは、いつも遺体が運び込まれる処置台がある場所。


私も、少し速くなった心臓の音を感じながら、二人の後ろを追いかけた。
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