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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第23章 「可惜夜に眠る 後編①」


「『みんなで協力してね』って、言ってたわね」

「いや釘崎、協力して祓った結果がこれだろ!?」



虎杖くんが、わしゃわしゃと髪を掻きむしりながら叫んだ。
手分けして、それぞれのやり方で祓おうとした。
でも、その結果が、この無限に増殖する呪霊の群れだ。



「違う。そこじゃない」



伏黒くんが 虎杖くんの言葉を、ぴしゃりと遮る。



「俺たちは『協力して祓う』ことだと思い込んでた。でも、あの人は一度も『祓う』とは言わなかった。……『きれいにしろ』と」

「それに、一人だけいるだろ。規格外の力を持ってるのが……」



そこまで言って、伏黒くんは私の方へ視線を向けた。



「え……わたし?」

「。お前の力なら、この呪霊……分裂させずに送れるんじゃないか?」



全員の視線が、一斉に私に集まる。



「そ、そうかもしれないけど……! こんなにたくさんの数を送ったこともないし、それに……っ」



言葉を濁して、ぎゅっと自分の指先を握りしめる。


(……また、送れなかったら)


昨日の、廃村での記憶が蘇る。
私が両親の死から目を背けたせいで、花が散ってしまった。
もし今回も、失敗したら。
この増え続ける呪霊の群れのど真ん中で、みんなを危険な目に遭わせてしまう。


(怖い。……やっぱり、私なんかに)


無意識に一歩、後ろへ下がろうとした瞬間――


トンと背中に、誰かがぶつかった。
振り返ると、真希さんが私の後ろに立っていた。



「どこ逃げようとしてんだよ」

「……だって……」



声が掠れて、続きが出ない。



「失敗したら、って?」

「……みんなを、危険にさせたくない」



声が、小さく震える。
すると、虎杖くんがケラケラと笑った。



「もう俺ら、散々やらかして全員ピンチじゃん。今さらなんて誤差だろ、誤差!」



その言葉に、張り詰めていた空気がふっと緩んだ。
すると、野薔薇ちゃんが、突然私の背中をバンッと叩いた。
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