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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第22章 「可惜夜に眠る 中編**」


「お前、どこかで諦めてるだろ」

「……え?」



心臓が、ドクンと嫌な音を立てた。



「あ、諦めてるって……そんなこと……」



真希さんは一歩、私に近づいた。



「必死に振ってるように見えて、最後の一線で踏み込んでねぇ。守りに入ってるようで、自分の身を守ることに執着してねぇ」

「……っ」



否定したいのに、言葉が出なかった。



「お前、なんで呪術高専に入ったんだ?」

「……え?」



唐突な質問に、思わず目を瞬かせた。


(なんで、って……)


入った理由。
そんなの、決まってる。


まだ震える掌を見つめながら、続けた。



「それは……この『魔導』という力を解明するため、です。だから……」

「で? 解明されたら?」



真希さんの声が、私の言葉を遮った。



「その力が何なのか分かったとして。……その後は?」

「その後、は……」



言葉が喉の奥で詰まった。


(その後……?)


力が解明されたら。
制御できるようになったら……


(先生と同じ、術師として――)


誰かを守りたい。
強くなりたい。
そう思うのに……
なぜか、後ろから誰かに引かれるみたいに続きが出てこない。


真希さんは大きくため息をつき、竹刀の切っ先を地面に向けた。



「そんな半端な覚悟じゃ、お前死ぬぞ」

「……っ」

「バレーの時も、野薔薇庇って怪我したよな」

「優しさのつもりか? “自分は何かあってもいい”って。でも、違うだろ」



真希さんが、鋭い視線で私を射抜く。










「“自分だけ無事でいるのが怖い”んだろ」



その言葉を聞いた瞬間、頭を思い切り殴られたみたいだった。
息の仕方がわからなくなる。
気づけば、竹刀の柄がきしむくらい強く握っていた。
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