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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第22章 「可惜夜に眠る 中編**」


「甘えんな。常に実戦のつもりでやれ」

「罰(いたみ)があるのとないのとじゃ、成長速度がダンチなんだよ」



スパッと言い切るその姿に、ぐうの音も出ない。


(……確かに、真希さんの言う通りだな)


痛みを伴うからこそ、身体が必死に覚えようとする。


じんじんと痛む手首と頭をさすりながら、小さく息を吐いた。
でも、この痛みのおかげで。
モヤモヤした気持ちも。
罪悪感も。
上書きされていく気がした。


汗を拭って、震える手で竹刀を握り直す。



「……もう一回、お願いします!」



私の言葉に、真希さんは目を細めた。



「次はもっと速くいくぞ。食らいついてこい!」



鋭い呼気と共に、真希さんが一気に踏み込んできた。
竹刀が振り上げられる。
速い。


(ま、間に合わない……っ!!)


避けることも、受けることもできない。


(……っ!)


ヒュッと風を切る音が、鼓膜を震わせる。
思わずぎゅっと目を閉じ、衝撃に備えて身を縮こませた。










「……?」



けれど――いつまで経っても、痛みはやってこない。
恐る恐る目を開けると、



「……っ!」



鼻先わずか数センチのところに、竹刀の切っ先がピタリと止まっていた。


遅れて、力が抜ける。
そのまま、崩れるように座り込んだ。
見上げると、真希さんは息ひとつ乱していない。



「ま、真希さん、すごいですね……っ」

「私、手も足も……出なかったです」



真希さんの圧倒的な強さに、ただ笑うしかなかった。
情けない笑い声が、自分でも掠れているのが分かる。


真希さんは竹刀を下ろすと、じっと私を見下ろした。



「……なぁ、」

「は、はい」

「手合わせしてて、思ったんだけど」
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