第22章 「可惜夜に眠る 中編**」
強い力で腕を引かれ、 閉まったばかりのドアに押し付けられた。
「っ……!?」
背中に伝わる、冷たいドアの感触。
それと対照的に、目の前には先生の熱い身体が覆い被さってくる。
「ん、んんっ……!」
唇が、乱暴に塞がれた。
強引に舌が押し入ってきて、口の中をかき回す。
くちゅ、と唾液が混ざる音が脳を揺らす。
呼吸すら奪うような勢いに、先生の背中に手を回してしがみつくことしかできなかった。
先生の舌が歯列をなぞり、絡めた舌を強く吸い上げる。
「ふ、……んぅ……っ!」
鼻をかすめるのは、淡く残る石鹸の香りと、先生の匂い。
濡れた髪から落ちる雫が、頬や首筋を伝っていく。
その一滴一滴が、冷たいはずなのに。
火傷しそうなくらい、熱かった。
(せんせい、くるし……っ)
声にしようとしても、すべて先生の唇に飲み込まれていく。
背中に回した手に力を込めると、先生の濡れた肌が手に吸い付いた。
「……は、ぁ……っ」
ようやく唇が離れたときには、足に力が入らず、崩れ落ちそうになった。
先生が私の腰を抱き上げ、ふわりと宙に浮いたかと思うと――
次の瞬間には背中に柔らかい衝撃が走った。
スプリングがきしんで、体がベッドに沈む。
投げ出されたんだと気づいた時には、先生が私の上に覆いかぶさってきた。
「せん、せ……っ」
訴えるような声とは裏腹に、先生の身体はさらに密着してくる。
すぐそばで聞こえる、先生の息遣いが荒い。
普段の余裕はなくて。
熱がこもった吐息が、耳元で何度も肌を撫でる。
(……先生、どうして……)
問いかける前に、先生の手が私の腰に触れた。
服の上から辿るように、ゆっくりと撫でて――
「……んッ!」
ワンピースの裾から、先生の手がいきなり入り込んできた。
指が太ももをかすめて、ぞくりとする。
そのまま胸元までたくし上げられて。
下着の上から、胸をぎゅっと掴まれた。
「……っ、ぁ……」
指が食い込むたびに、形が変わるのがわかる。
いつもとは違って強くて、乱暴で。