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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編**」


「それ、ハリーポッターじゃねえか」

 

ポニーテールの女性が冷たくツッコむ。
すると、ずっと無言だった銀髪の先輩が、目を細めて口を開いた。

 

「こんぶ」

 
(……え? こんぶ?)


こんぶ……って、どういう意味……?
いや、きっと何かの術式用語かも……
もしかして、私が……こんぶっぽいとか?
それだったら、なんか地味にショック。


頭が追いつかず軽くパニックになりかけたそのとき、



「……、紹介する」



隣にいた伏黒くんが、ポニーテールの女性へ視線を向けた。

 

「禪院先輩。呪具の扱いなら高専で一番の使い手」

「恵、名字で呼ぶなって言ってるだろ」

 

不機嫌そうに言いながらも、視線はまっすぐこっちを見た。



「真希でいい。よろしくな」

「……はい。よろしくお願いします」



目つきは鋭いが、不思議と嫌な感じはしなかった。
 

(……先生が前に言ってた。私と同じ、呪力がない生徒がいるって……真希さんのことかも)


次に、伏黒くんが銀髪の先輩へ目を向ける。



「狗巻先輩。呪言師です。普段の会話は“おにぎりの具”のみ」

「ツナマヨ」

 
(呪言師……あ、だから、自由に話せないんだ……)

 
さっきの「こんぶ」も、そういうことだったんだ。
私のことじゃなかった……よかった……


 
「……で、パンダ先輩」

「よろしくな!」

 

伏黒くんの紹介が一瞬で終わった。


(……え、終わり!?)


思わず他のみんなに視線を送ったけど、誰も気にしてない。
虎杖くんは当然のように笑ってるし、野薔薇ちゃんも何とも思ってない顔。

 
(深く考えてはいけないのかもしれない……)
 

この一瞬で、また一つ“呪術高専の常識”を学んだ気がした。


……それより。
私も、自己紹介しなきゃ。

 

「……あのっ、といいます。よろしくお願いします!」



勢いで頭を下げた。
ちょっと早口になった気がする。


(今の、変じゃなかったかな……?)


おそるおそる顔を上げると、真希さんがふっと口角を上げていた。
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