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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編**」


「――でさ、ビキニ派? ワンピース派?」

 

後方から、パンダ先輩のやたら元気な声が響いた。
 


「うーん、ビキニもいいけど……清楚なワンピースも捨てがたいっスね!」

 

虎杖くんが真剣に答えている。

 

「おっ、いいね〜。で、恵はどっち派?」

 

いきなり話を振られた伏黒くんは、わずかに間を置いて応じた。

 

「……俺に振らないでください。水着なんて、別に……」 

「出た! むっつり! スク水派だな、これは」

「なんでそうなるんですか!」

 

伏黒くんの声が珍しく少しだけ大きくなった。

 

「棘は?」

「ツナマヨ」

「狗巻先輩はビキニ派か〜」

 

虎杖くんがうんうんと頷いている。


(えっ……“ツナマヨ=ビキニ”なの?)


私もいつか、狗巻先輩が言っていることがわかるようになるのかな。



「ちなみに! 私の完璧な水着姿はもちろん、のも超可愛いの選んだから! 男子共、泣いて感謝しなさい」



野薔薇ちゃんが、後ろの席から身を乗り出して言った。



「の、野薔薇ちゃんっ!?」



私が慌てて振り返ると、



「おっ、マジ? 楽しみー!」

「どんなのだよ〜」

「ツナ、ツナ」



歓声が広がって、後ろの席がわいわいと騒ぎ出す。


(うぅ……ハードル上げないでよぉ……!)


野薔薇ちゃんが選んでくれた水着は、確かにすごく可愛い。
でも、みんなの前で着るの恥ずかしくなってきた……!


その空気に乗っかったのか、パンダ先輩が調子に乗って声を上げた。



「ちなみに真希はどっちだ? やっぱ露出度高めのビキニ――」

「あ?」



ドゴォッ!と鈍い音が響いた。



「ぐえっ……」

「うるっせえぞ、パンダ」



真希さんの拳が綺麗に入ったらしい。 パンダ先輩が撃沈して、車内が一瞬静まり返る。
 


「朝からガキみてーな話しやがって。こっちは眠いんだよ」

 

ピシャリと静まり返る後部座席。

 

「はーい……」

「しゃけ……」



しょんぼりした声で後ろの三人が縮こまった。


……さすが真希さんだ。
たった一言(と一撃)で、この騒がしいメンバーを黙らせちゃうなんて。
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