• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編**」


「、呪具使うんだって? ……使えるようにしてやるよ。でも覚悟しとけよ。手加減はしないからな」

「は、はいっ!」

 

背筋が勝手に伸びる。


(こわ……! いや、でも……頼もしい……!)


パンダ先輩がぽんぽんと私の背中を軽く叩いてきた。

 

「大丈夫大丈夫。真希は口は悪いけど、教えるのは丁寧だから」

 

隣の狗巻先輩も、コクンと頷く。

 

「すじこ」

「す、すじこ……?」

 

聞き返してしまうと、パンダ先輩が笑いながら説明してくれた。

 

「今のは“歓迎”の意味。“よろしく”ってこと」

「な、なるほど……!」

 

私も狗巻先輩に向かって頭を下げた。

 

「狗巻先輩、すじこですっ!」

 

言った瞬間、ぴたりと場が止まった。


……あれ? 変なこと言った?
 


「いや、お前はおにぎりの具で喋る必要ないだろ」



真希さんの鋭いツッコミに、パンダ先輩が腹を抱えて笑い出し、狗巻先輩も肩を震わせてる。

 
「やっぱって面白いよな〜!」と虎杖くんがにっこり笑い、「ちょっとアンタ、天然すぎ」と野薔薇ちゃんがため息まじりに笑う。
伏黒くんも顔を逸らしているが、笑っているのがわかる。

 

「そ、そんなに笑わないでくださいよ〜」

 

思わず両手で頬をおさえる。
耳まで熱くて、頭から湯気が出そうだった。

 
(も、もう……恥ずかしいぃ……っ!)

 
でも、こうしてみんなといると……
胸の奥にまだ残っている重たいものが、ほんの少しだけ和らいだ気がした。

 
合宿で、どんなことがあるんだろう。
やっていけるかな。
でも、頑張れたら、何かが変わるかもしれない。
そんなふうに思いかけた、そのときだった。 
/ 563ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp