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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編**」


***



「……暑い……」


 
朝は始まったばかりなのに、もう日差しが強い。
少し歩いただけで、汗がじわっとにじんでくる。
制服のシャツの袖を少しだけまくって、タオルで額の汗をぬぐった。


(今日から合宿……)


肩にかけた旅行カバンはずっしり重い。
中には、昨日野薔薇ちゃんと買った水着も入ってる。

 
(でも、合宿って言っても訓練中心だろうし。遊ぶ時間なんて、あるのかな……)

 
集合場所の正門に近づくと、すでに虎杖くんたちがいた。



「おはよー」

 

声をかけると、三人が振り返る。

 

「おっ、! おはよー!」

 

虎杖くんがぱっと笑って、大きく手を振った。
けど、その手には、なぜかカラフルなビーチボール。

 

「……それ、持っていくの?」

「もちろん! ビーチバレー、みんなでやろーぜ!」

 

眩しいくらい、元気だ。
いいなぁ、その元気、少しわけてほしいかも……


すると、野薔薇ちゃんがすかさず突っ込んだ。



「アンタさ……何しに行く気なのよ」



でも、その野薔薇ちゃんの肩には、しっかり浮き輪が抱えられている。


(人のこと言えないような……)


伏黒くんが、あきれたような顔で言った。
 


「五条先生が企画した合宿だぞ? まともなはずがない」

「……確かに。なにか起こりそうだね」



私がそう言うと、虎杖くんがビーチボールをぽん、と軽く弾ませた。

 

「つーかさ、企画した五条先生、まだ来てないの?」

「どうせ遅刻でしょ。いつものやつ」

「……だろうな」

 

伏黒くんも、もう諦めたみたいに言った。
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