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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


「せ、先生……?」

 

体を引いた反動で、スマホがの手から滑り落ちる。
シートの下で小さく鈍い音がした。

 
そのまま顔を寄せて、口を塞いだ。
唇を押し開くようにして、舌を滑り込ませる。



「……っ」

 

小さく漏れた声ごと、舌で押し込む。
触れた場所から、熱がじわじわ広がっていく。
薄い呼吸の隙間さえ、許したくなかった。

 
が身じろぎをするが、逃げられない。
その揺れが余計に僕の神経を煽る。

 
可愛い。腹が立つくらい。

 
唇を離すと、お互いの唾液が糸を引いて切れた。



「……っは、ぁ……」

 

は顔を真っ赤にして、肩で息をしていた。
潤んだ目が怯えるように僕を見上げている。


(そう、これ)

 
僕のことしか考えてない、その目。
その黒目に、僕の青が映ってる。
他の誰でもない、“僕”だけを見ている証拠。


シートの下に落ちたスマホの画面が、まだ薄く光っていた。



「……スマホ、落ちちゃったね」

 

拾おうと手を伸ばした瞬間、メッセージが目に入った。



【お父さんとお母さんも、お兄ちゃんに会えて喜んでると思う】


(……会えて、喜んでる)

 
その言葉が、妙に刺さる。

 
(また……ムカついてきた)


涼介に?
に?
それとも、こんなことで動揺してる自分自身に?

なんでこんな気持ちになるのか、自分でもよくわからない。


僕は電源ボタンを押して、画面を消した。
そして、そのままのスマホをシートに放り投げる。



「あ、あの……っ」 



の頬に両手を添えて、正面を向かせる。



「こっち見て」

「せ、先生、どうし――」

 

言葉の途中で、もう一度唇を奪った。
舌をねじ込むように、さっきよりも深く押し入れる。
乱暴に、遠慮なく。
逃げようとした舌を追って、絡め取る。



「……っ、んっ……」



僕の胸を押し返そうとしていた手も、もう力が入っていない。
その手は、きゅっと僕の服を掴んでいる。
お互いの唾液が絡む音が車内に響く。


伊地知が手を伸ばして、ラジオのボリュームを二段階くらい上げた。


(ほんと、空気の読めるやつ)

 
角度を変えて、さらに続けようとしたそのとき――
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