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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


「が小うるさいから、もう寝よ〜っと」

「先生、さっきの話……あのことは内緒ね!」 

「もちろん」

 

僕が軽く手を振ると、おばあちゃんは上機嫌のまま部屋を後にした。
残されたが、じとっと僕を見つめてくる。

 

「……“あのこと”って、なんですか?」
 
「さーて……なんのことだろ?」

「絶対、私のこと何か言われたでしょ」

 

頬をふくらませながら、僕の隣にぺたんと座る。
寝癖がついた髪が、まだふわふわ揺れてる。
それが無防備で、可愛くて。
つい、頭に手を伸ばした。
髪を梳くみたいに、ゆっくり撫でる。



「……まあ、ひとつ言えるのはさ」

「君のおばあちゃんには、敵わないってとこかな」

 

は一瞬、きょとんと目を丸くした。
それから、ふにゃっと力の抜けた笑顔になる。

 

「先生でも敵わないんですか? じゃあ、うちのおばあちゃん最強ですね」

 

その笑った顔を見たら、僕も口元が緩む。
指での髪を弄びながら、つい調子に乗ってしまった。

 

「おばあちゃんも面白いし、この家、居心地いいし――」

「このまま僕、の家族になっちゃおうかな。 そうしたら、いつも一緒にいれるよ」

「おばあちゃんにもご両親にも、『の彼氏です』って言っちゃう?」

「……」

 






……あれ?


返ってくると思っていた反応が来ない。
照れて真っ赤になるとか、慌てて「な、なに言ってるんですか!?」とか……
そういうの、くると思ってた。

 
は少し考えるように間を置いてから、

 

「……そ、それはまだ……そんなこと言ったら、おばあちゃん、毎日大騒ぎで……大変かも、です」

 

少し困ったように笑って、そう言った。


(……なんで、そんな顔をするの?)

(さすがに、一六歳の子に“家族になりたい”は重すぎた?)


胸の奥で、何かが小さく引っかかる。



「冗談だって。 が言いたいタイミングでいいよ」

 

わざと明るく言って、撫でていた手を自然に下ろす。
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