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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


最近のは、前よりずっと自分の気持ちを言葉にしてくれるようになった。



『……先生と、ふたりになれるところ……行きたい、です』



千葉の港で、恥ずかしげに……でも一生懸命に伝えてくれた。
あの時、は本当は怖かったはずだ。
でも、僕は嬉しくてたまらなかった。

同時に――

ぞくっとした。
君の初めてが、僕の手の中に落ちてくる。
その事実にどうしようもなく高揚した。



『先生がいない間、ずっと、寂しかった』

『こんな自分が、やなんです……っ』



なんて、泣きながら本音をぶつけてきたり。
が泣いてるのに。
が自分を責めてるのに。

僕は君の弱音を吐く姿が――僕だけのものになったみたいで、満たされた。
 


『先生と同じ、“呪術師”でありたい』

 

泣きながらも、真っ直ぐにそう言ってくれた。
呪術師が何を背負うか、どんな地獄を見るか――
はもう、薄々知ってる。

怖いはずだ。
痛いのも、失うのも、置いていかれるのも。

それでも。
あれは、これからも僕の隣で歩いていきたいという覚悟だった。


彼女の心と体。
これから先、彼女が歩いていく時間。
そこに、僕の影響が確かに息づいてる。

……はずなのに。
どこかで、まだ足りない気もして。


(もっと、欲しいなんて……)





そう考えた、そのとき――



襖がかすかに軋む音がした。
僕とおばあちゃんは、同時にそちらを見る。



「……二人で、なに話してるの?」

 

がひょこっと襖から顔を出して、こちらを覗いている。
寝起きのせいか、まだぼんやりしてる。

 

「あ、~、もう起きて大丈夫なの?」

「うふ、先生と大人のは・な・し」 

「……何そのテンション……」

 

は顔をしかめながら、僕たちのほうへ歩いてくる。
そして、その視線がテーブルの上のグラスに止まった。



「あ!おばあちゃん、また飲んでる! 今日はお医者さんにも控えてって言われたばっかでしょ?」

「……あら、そうだっけ?」



おばあちゃんはわざとらしいほど視線を逸らし、気まずそうに笑った。
そして、空いたグラスとノートを手に立ち上がる。
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