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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


「……あの子ね、両親が死んだのは、自分のせいだって。ずっとそう思ってるのよ」

「事故や災害で生き残った人が感じてしまう罪悪感ってやつだね」



僕がそう言うと、おばあちゃんは頷いた。
グラスに注いだばかりのお酒が、かすかに揺れる。



「“仕方がなかった”とか、“運が悪かった”とか」

「でも、本人にとっては、そんなふうに割り切れる話じゃないんだと思う」



おばあちゃんは視線を落とし、静かな声で続ける。



「……実はね。、当時のこと……私にもほとんど話さないの。詳しいことは、何も言わなくて」

「もまだ……どうしていいか分かってないのよ。悲しみの抱え方も、手放し方も……」

「わからないまま……ただ、全部自分で受け止めようとしてる」
 


それは、僕が初めてを見たときの印象とも、重なる気がした。
小さく、繊細で、でもどこか頑なで。
誰にも触れられない場所が、心の奥にあるんだろうなって。

 

「両親が亡くなってからのを見てるとね――」

「なんていうのかな……生への執着がないっていうか、どこか諦めてるっていうか」

 

それを聞いて、上層部に処刑を言い渡されたときのを思い出した。
泣いて縋るわけでもない。
怒りをぶつけるわけでもない。
自分の番が来ただけ、と彼女は言った。
生きたいかどうか以前に、
生きる価値そのものが、最初から自分にはないような。

 
おばあちゃんは、少しだけ目元を緩めて言った。

 

「だから、あの子が“新しい学校に進みたい”って言ったとき、驚いたの」

「でもね、それ以上に……嬉しかった」

 

当時の気持ちを反芻するように、言葉を確かめながら続ける。
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