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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


***


は目を閉じたまま、額にうっすらと汗を滲ませている。
あのあと、軽くシャワーを浴びて……
を二階の自室のベッドに寝かせたところだった。


僕はその傍らにしゃがみこみ、前髪を優しく指で梳いた。
彼女の頬に、軽く風を送るように手を振る。



「もっと水、飲む?」



問いかけると、はゆっくりと瞼を開け、こくりと頷いた。



「……すみません」

「ん。ちょっと待ってて」



そう返して、僕は立ち上がる。
階段を下りてキッチンに向かい、冷蔵庫からペットボトルの水を一本取り出した。


いや、また無理させちゃったな。
我ながら、のことになると本当に加減がきかない。
でも、が可愛いから仕方ないか。


そんなことを考えながら部屋に戻ろうとした時――


リビングの方から光が漏れているのに気がついた。


近づくと、のおばあちゃんがひとり腰掛けていた。
肘をつきながら、手元には酒瓶とグラス。
そして、ノートにペンを走らせている。


おばあちゃんが僕に気づいて、顔を上げた。



「――あれ? 先生、起きたんだ?」



頬がうっすら赤い。
ほんのり酔っているらしい。



「悪かったねぇ。でも、先生の倒れっぷりは見事だったよ」

「あは、なんかお騒がせしちゃって」



僕が苦笑いで返すと、おばあちゃんはふと思い出したように口を開いた。

 

「は?」

「あー……ちょっと風呂でのぼせちゃったみたいで。今は部屋で寝てるよ」

 

そう答えると、おばあちゃんはきょとんと目を瞬かせた。

 

「あの子、そんなに風呂好きだったかしら?」

 

……まずい。
これ以上突っ込まれると、色々と説明が面倒だな。

 

「たぶん、今日はいろいろ疲れてたんでしょ。暑かったし」

 

適当に話を流しつつ、視線をテーブルに移す。

 

「ところで……こんな夜中に何してんの?」

 

話題を逸らすようにそう聞くと、

 

「ああ。これ?」

 

おばあちゃんはテーブルの上のノートを軽く指で叩く。
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