• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


ゆっくりと身を起こし、の腕を掴んで自分の胸元へ抱き寄せた。

 

「えっ、せ、せんせ……っ!?」

 

いつもが使ってるシャンプーの匂いが、ふわっと香った。
の体温が心地よくて気持ちいい。
あの花と同じ温度。


(……ああ、これ)

(これが、欲しかった)

 
彼女の指が、そっと僕の制服を握った。
その小さな反応に、拒まれていないことがわかって嬉しくなる。
だから、抱きしめる腕に少しだけ力をこめた。

 

「まだ……酔ってますか?」

 

が心配そうに首を傾げて、こっちを見てる。
まだ酔ってるとか言ったら、僕のわがまま聞いてくれそう。
笑いそうになるのを堪えて、僕は耳元でそっと囁いた。

 

「が可愛すぎて、抱きしめたくなっちゃった」

「――っ」

 

は顔を隠すように、僕の胸元に顔を埋めた。
ほんと、耐性ないんだから。
たぶん顔を見たら、真っ赤になってるんだろうな。


リビングの壁にかかっている時計を見ると、もう十時半を回っていた。
テーブルの上は片付いていて、家の中はすでに静まっている。
 


「おばあちゃんと、伊地知は?」 



そう聞くと、が顔を上げた。



「えっと……おばあちゃんは、もう寝室で寝てます。けっこう酔ってたし」

「伊地知さんは……帰りました。明日の朝、また迎えに来るって」

「……ふぅん」

 

え? てことは、の家にお泊まり?
……伊地知、ナイス判断。 


ふと自分の顔を触ると、あるものがないことに気づいた。



「あれ? 目隠し、外した?」

 

その一言に、が言いにくそうに答えた。

 

「……おばあちゃんが、先生が寝てる間に……外しちゃってて」
 
「わ、私、ダメって言ったんですよ!? でも『この顔を隠してるの勿体無い』って聞いてくれなくて……!」



あのおばあちゃんなら、やりそうだな。
僕の六眼、相当気に入ってたし。


はスカートのポケットから、目隠しを申し訳なさそうに差し出してきた。

 

「す、すみません……っ」

 

僕はその手から目隠しを受け取った。
/ 575ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp