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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


向かいに座っていた伊地知さんと目が合った。
伊地知さんも同じ顔で、困ったように苦笑いしている。
そして、グラスを手にしながら、そっと頭を下げた。



「私までお寿司をご馳走になってしまって……すみません」

「いえ、そんな! こちらこそ……祖母が引き止めてしまって、すみません」



つられて私も頭を下げると、伊地知さんは首を振った。



「いえ……正直、おばあさまに声をかけていただいて、助かりましたよ。あのまま立ち往生してたら、五条さんの機嫌がどうなることだったか……」



そう言って、天井を仰いだ。


……たしかに。
もし、あのアイスケーキが溶けていたら――
先生の機嫌、たぶん一ヶ月は治らなかったかも。



「あんなふうに誰か連れて帰ってくるの、昔からなんです。おばあちゃん……困ってる人見ると、放っておけなくて」



私がそう言うと、伊地知さんはふっと笑った。

 

「だからですね。初めてお会いしたとき、なんだか……さんに似てるなって思ったんです」

「えっ、わ、私……ですか?」



似てる? 私が、あのおばあちゃんに?
どっちかというと、おばあちゃんは先生に似てる気がするんだけどな。

 

「二人でなにコソコソ話してんの?」

 

先生がお寿司を箸でつまみながら、こちらを覗きこんでいた。
その横から、おばあちゃんまで身を乗り出してきた。

 

「あ、先生! 伊地知さん! は学校でどんな感じなの? ちゃんとやってます?」

「お、おばあちゃん……!」



慌てて止めようとする私をよそに、ずいずい二人に迫っている。



「いいじゃないの。孫の学校での様子、やっぱり気になるものよ〜」



伊地知さんがやや戸惑いながらも、すぐに穏やかな笑みを浮かべて応じてくれた。



「そうですね……さんは、よく周りのことを見ていて、いつも気づくのが早いんですよ」

「私たち、職員も本当に助かっていて」

「誰かが困ってるとき、真っ先に動いてるのはだいたいさんです」

「うんうん、は本当に頑張ってるよ」



先生もいつもの調子で乗ってくる。
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