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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第20章 「君の心をさらったその日から**」


おばあちゃんが、グラスに入ったビールを一気に飲み干した。



「っく〜〜〜〜!! 染みる〜〜〜っ!」



その豪快な飲みっぷりに、伊地知さんが目を丸くする。



「す、すごい飲みっぷりですね……」



先生は手を叩きながら、おばあちゃんに次を勧めている。



「おばあちゃんのもっといいとこ見てみたい!」

 

ウーロン茶なのに、なんだか酔ってるみたいなノリだ。



「え、ちょ、先生……!」

「はい、おばあちゃん! 飲んで飲んで、飲んで~!」
 


私が止める間もなく、先生は軽く身を揺らしてコールしてる。



「の先生に言われちゃったら、断れないわよ〜」

「ちょっと、飲みすぎないでよ〜? 頭ぶつけたばっかなんだから……」

 

おばあちゃんは笑い飛ばすように手を振った。



「心配性だね、は! ……それより!」



お寿司をつまもうとしていた先生のほうへ、ぐいっと身を乗り出す。
 


「いやぁ、こんなイケメンの先生に教わってるなんてねぇ……。その目隠し、外してみてよ~!」

「もー、その辺にしてよ。 先生、困ってるでしょ」



おばあちゃん、お酒入るといつも強引なんだから……。
初対面の人でも距離なんて関係ないみたいにぐいぐい行く。



先生は箸を置いて、おおげさにため息をついた。

 

「えー、しょうがないなぁ~。のおばあちゃんだから、特別だよ、特別」

 

そう言って、目隠しの端に指をかけ、ゆっくりと外した。
そこには、あの透き通るような青い瞳。
光を飲み込むような、どこまでも澄んだ視線。


見慣れているはずのその瞳に、私も思わず見惚れてしまった。

 

「きゃ~~~~っっ!! なにそれ、めちゃくちゃ綺麗じゃないの~~!!」

 

おばあちゃんが、仰ぐ手をバタバタさせて大騒ぎしてる。
その隣で、先生は得意げにウィンクひとつ。
 


「でしょ? よく“国宝級”って言われるんだよね」

「わかるわかる、国宝! いや、もう世界遺産だよ! 睫毛も白いんだね、もう、ひゃ~……っ」

 
(……この二人、会わせちゃいけなかったかも)


大盛り上がりしているふたりをよそ目に、私は深くため息を一つ吐いた。
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