• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第13章 「咲いて、散って、また咲いて**」


「えー?……わかんないの?」



くすっと笑うその声が、
ますます恥ずかしくて、顔を上げられなかった。

 
(先生のいじわるっ……!)


けれど、身体は正直だった。
押し当てられている部分が、布越しでもじんわりと熱を持ちはじめていて、わたし自身がどんどん変になっていくのがわかった。

 
(やだ……奥の方が、じんじんしてきた)


逃げ出したいのに、背中を押さえる手が離してくれない。
押し当てられた彼の熱が、トントンと小さく当たる。



「……の中、入りたい」



低く、甘い声だった。
けれど、その言葉の意味はあまりに直接的で――


顔が一気に熱を帯びていく。


(……“中”って……それって……)


恥ずかしさと動揺が一気に押し寄せてくる。
体の芯がじんと熱くなって、息が浅くなる。


(……そんなこと、言われたら……っ)


心の奥が、強く揺れた。
どうしようもなく引き寄せられていく。
けれど――


(……まだ、こわい……っ)


手の先が冷たくなっているのが、自分でもわかる。
身体が、かすかに震える。
頭ではわかってる。
先生のことが好きで、大事で……


ちゃんと応えたいと思ってるのに――
けど、身体が追いついてくれない。


うまく言葉が出てこなかった。


そんな中――
先生の指が、わたしの腰に滑り込んでくる。


下着の端を、指先がつまんだのがわかった。

 

「……ま、待って……っ」

「それ以上は……っ、まだ……」



そう声にした、その瞬間だった。

 
するり、と。
下着が太ももまで下げられて、ひやりと空気が肌に触れた。


その直後。
脚の付け根に押し当てられた先生の熱が、
ぴたりと生々しく存在を主張してくる。

 

「っ……ひゃぁっ……!」

 

喉の奥から洩れた声に、
わたし自身がびくんと跳ねた。


けれどそのまま、先生の動きが止まる。
しばらく、押し当てたままの姿勢で――
ふうっと、小さく息を吐いた。



「……」



甘さよりも、熱を抑え込むような低さ。

 

「……今、抑えてるのが奇跡だよ」



わたしの頬に、濡れた額がそっと触れる。
まるで、最後の理性を保つためみたいに。
/ 442ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp