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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編**」


「ピーッ!!」



審判台から、笛の音が鳴り響いた。
先生がどこから出したのか、ハンドマイクを持って高らかに宣言する。



「現在のスコア、2対0! 1年チーム、肉とメロンへ一歩リード!」

「っしゃあ!! 見たかオラァ!!」



野薔薇ちゃんがガッツポーズを決める。
すると、虎杖くんが満面の笑みで私の方へ駆け寄ってきた。



「もナイストス!」

「えっ?」



虎杖くんが、手のひらを目の前に差し出してくる。
そのキラキラした笑顔につられて、私もおずおずと右手を上げた。


パァンッ!!



「いっ……!」



ハイタッチのいい音が鳴ったのと同時に、掌がジンジンと痺れる。
虎杖くん、手加減なしだ……!
でも、痛さよりも嬉しさの方が勝った。


(私でも……役に立てた?)


虎杖くんに「ナイス」って言ってもらえた。
それが嬉しくて、私は痺れる手を握りしめながら、えへへと笑った。



「あ、ありがとう……!」

「おう! この調子でガンガンいこうぜ!」



虎杖くんはニカッと笑って、ポジションに戻っていく。
伏黒くんも、小さくだけど「ナイス」と声をかけてくれた。


たったワンプレー参加しただけなのに、心臓がバクバク言ってる。
恐怖と緊張で、寿命が3年くらい縮んだ気がするけど……でも、楽しいかも。


(……でも、まだ2点?)

(バレーって、1セット25点だよね……?)


ふとスコアボードを見て、気が遠くなるような事実に気づく。
目の前がクラクラした。



「ほら、次だ次! 構えろー!」

「は、はいぃ……っ」



虎杖くんの声に、私は重い体を無理やり起こす。
地獄のバレーは、まだ始まったばかりだった。
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