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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第13章 「咲いて、散って、また咲いて**」


顔を上げると、先生が熱を帯びた瞳で、
まっすぐわたしを見つめていた。


鼻先が触れそうな距離。
お互いの呼吸が絡まるたびに、喉が震えた。



「……」



さっきより、深く、火照りを孕んだ彼の低い声。


わたしは、なにも言えなかった。
ただ、先生を見つめ返すことしかできなくて――


すると、先生の腕がゆっくりと伸びてきて、
わたしの背にそっとまわされる。


そのまま、ふわりと引き寄せられて――

 

「――っ」

 

わたしの体が、自然と後ろへと傾いた。


布団に、ゆっくりと倒れていく感覚。
頭が枕に触れた瞬間、心臓が跳ねた。


先生が見下ろすように、わたしを見ている。
その蒼が、またわたしの奥をのぞき込む。



「……浴衣、少し緩めるよ」

 

先生の指先が、胸元の襟にかかる。
わずかな摩擦音とともに、布がずれていく。


夜の空気が、肌の隙間を撫でた。


思わず身体をすくませると、
その肩に、先生の手のひらがそっと添えられた。

 

「ゆっくり、進めるから」

 

その声に、かすかに頷く。
でも、心の奥はもう、落ち着かなかった。

 

襟元がゆるみ、鎖骨から肩へと肌があらわになる。
そこへ、先生の指が触れた。


――触れただけ。
なのに、なぜこんなに、熱いの。

 
指先が鎖骨をゆっくりなぞり、肩の丸みに沿って滑り落ちていく。
肌の上を這うその軌跡が、じん、と熱を残していった。


唇を噛んでも、呼吸は乱れを隠せなかった。

 

「……んっ……」

 

わたしの吐息に、先生の目が細められる。

そのまま指先が、胸元のふくらみに触れた。


布越しに、やさしく――
撫でるように。
それだけなのに、体が反応する。

 

「っ……」

 

先生の手のひらが、包み込むように形をなぞる。
指先が、円を描くように動いて――
時折、中心に触れて、また離れる。


そのたびに、息が止まりそうになる。

 

「せんせ、恥ずかしい……っ」

 

顔を伏せると、額に唇が触れた。
やさしい、静かなキス。


そのまま、もう片方の手がわたしの腰へと滑っていく。
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