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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第12章 「極蓮の魔女」


そっと自分の胸元に目を落とす。

 
(……やっぱり、小さいよね)

 
思わず、水面に肩まで沈み込んでしまう。
誰かに見せるなんて、想像するだけで心臓がひっくり返りそうになる。


(先生に……こんなの、見られたら……幻滅されたらどうしよう……)

 
わたしの身体なんて、どこも自信なんかなくて。
ただでさえ、温泉とかでも恥ずかしくてずっと隠してたのに。


(……それでも、“触れたい”って……思ってくれるかな?)


信じたい気持ちと、怖い気持ちが、ぐるぐると混ざっていく。


(私なんかじゃ、だめなんじゃないかって……)

(でも、ちゃんと……先生のそばにいたくて)


そう思うだけで、胸の奥が震えてくる。


いけない妄想じゃないってわかってるのに――
なのに、心はどこかで、勝手に先のことを考えていた。


(……もし、先生に触れられたら……)

(あの手で、身体に――)

 
そこまで想像した瞬間、
頭のてっぺんまで一気に湯に沈み込んだ。

 
ぼこぼこと、泡が立つ。
湯の中で、目をぎゅっと閉じる。

 
(……な、なに想像してんの、私!!)


湯の温度すら感じないほど、顔が熱くてたまらない。
心臓の音ばかりが耳に響いて、落ち着くどころじゃなかった。

 
やがて、ぷはっと顔を出し――
 

(……うん、出る前に、もう一回ちゃんと身体、洗おう)
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