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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第10章 「花は焔に、焔は星に」


「じゃ――学長。このくだらない茶番も、終わりでいいですね」



肩を回しながら、軽く首を鳴らす。
そして、処刑台に向き直った。



「……さてと」



ゆっくりと階段をのぼり、縛めから解かれたの前に立つ。



「」



声をかけながら、右手をそっと差し出す。



「やったねっ」



そして笑いながら、ハイタッチの構えを見せた。


……けれど。
の膝が、くにゃりと崩れた。



「――っ」



咄嗟に五条がその身体を支える。



「おっと」



腕の中で、が小さく震えていた。



「……せんせい……」

「……私……ここにいていいんですか?」



小さく震える声が、五条の胸元に滲む。


その問いに、五条はほんの少しだけ笑った。



「――当たり前でしょ?」

「の居場所は……ずっと、ここだよ。みんな、ちゃんと、待ってた」



それは、にとっては何よりも温かく、確かな言葉だった。
はそっと顔を上げ、あたりを見渡した。
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