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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第2章 「はじまりの目と、最強の教師」


「お、さっすが恵。いきなり核心つくね」



五条はの肩に軽く手を置き、そのまま続けた。



「この子はちょっと特別でね、真希と同じで呪力はゼロ。でも面白い力を持ってるんだよ」



肩に手を置かれ、は思わず五条の方を見上げる。
そこから伝わる手の温もりに、張りつめていた胸の奥が、ほんの少しだけ和らいだ。



「え、面白い力って何?」



虎杖が興味津々といった顔で身を乗り出す。



「それがね、まだよくわからないんだ」



五条は肩から手を離し、軽く両手を広げてみせた。



「でも、呪霊を一瞬で祓ったんだよ。なかなかできない芸当だよね」

「……先生の六眼でもわからないんですか?」



伏黒がわずかに目を細めて問う。その声に、教室の空気が少しだけ引き締まった。



「僕の目で見ても、さっぱり」



五条はちらりとの方を見てから、三人に視線を戻した。



「だからは、自分の力を解明するためにここに来たってわけ。――ってことで、みんなよろしくね」



「クラスメイトが一人増えると賑やかになっていいな、なぁ伏黒!」



虎杖がにかっと笑い、勢いよく伏黒の肩を叩く。



「……四人でもまだ少ないだろ」



伏黒は小さくため息をつきながらも、口元がわずかに緩んでいた。



「ま、女子二人なんだし、仲良くやりましょ」



釘崎がそうと言い、に笑いかける。


その何気ない言葉と、三人の視線に――の胸の奥が、じんわりと温かくなる。


そんな彼女の様子を見ながら、五条は目隠しの奥でわずかに目を細めた。


(その瞳の奥に、何が眠ってるのか。 見せてもらうとしますか――)


口元に、誰にも気づかれない小さな笑みが浮かぶ。



「さて、これからが楽しみだねぇ」
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