第2章 副隊長、触らないでください
終わりましたよと言いながら机の上を片付け始める。
なんで待ってたんだろうか?
というか、いつまでくっついてるんだ…。
「僕ん家、来うへん?」
「え?」
「大丈夫や、なんもしやん。たぶん…。」
たぶんってなに…さすがに家は怖いんですが…。
触られるのはいいけど、抱かれるのはまださすがに怖い。
そんなことするとは思わないけど。
でも家はさすがに…付き合ってもいないんだから、行くべきではない。
私が好きだと言えば付き合うんだろうか?
でもまだ、そんな勇気はない。
怖いんだ、断られることが…。
ふるふると首を横に振って謝った。
「じゃあ、もうちょい触ってええ?」
「やっぱそういうことするつもりなんじゃないですか!!」
お腹を抱えて笑い出して謝ってくる。
なんなんだ、結局揶揄ってただけなのか。
送っていくからちょっとついてきてと言われて大人しくついていくと、副隊長室で荷物を持って基地を出ていく。