• テキストサイズ

You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第8章 副隊長、別れてください


副隊長室の近くまで来て、コソコソと声を小さくして話される。


「早く別れてきなよ。いいの?報告しても。あの人の人生終わりだよ?」


本性出すのはや…。

まあ嘘だとバレても関係はないか。
何人いるのか知らないけど、相当の人数がいるっぽいし。
自信満々だから…。


背中を押され、副隊長室の前で聞いてるからと耳打ちをされる。

話が進むのが早い。
私ほとんど何も言っていないのに。


あんなに自信満々なのだ、本当に何かするつもりなのだろう。

本当は嫌だけど、収まるまで別れるしか……嫌だ。

せっかく気持ちを伝えられて恋人になれたのに、こんなんで別れたくない。


「別れないならどうなっても知らないよ。」


耳打ちをされ、グルグルと考えてしまい頭が痛い。


「副隊長って獣みたいなセックスするよね。やってる時はめちゃくちゃ求めてくれるし。」


嘘だ、想像で言ってる。

この人が彼としてるわけない。


わかっているのに、この人と彼がしてるとこを想像してしまい、胸がムカムカしてくる。


早くと背中を押されたのでドアノブに手をかけた。


女の子と遊んでもいいって言ったから、私の目を盗んでしてたりする?

そんなはずないとその考えを振り払ったが、言われてしまえば想像してしまうわけで…。


大丈夫、ちょっとの間だけ…後ですぐにメッセージを送るなりすれば…。


「離れろ言うとるやろ。すぐ凉が戻ってくんねん。」


は?

扉を開けようとしたら中からそんな声が聞こえて、前に女性隊員とそういうことをしていた時のことを思い出す。


彼の声は先輩にも聞こえたようで、ほら…という顔をしている。

違う…誘われただけ、断ってるだけ…。

大丈夫、何も心配はいらない。


そう自分に言い聞かせ扉を開いた。

/ 193ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp