第8章 副隊長、別れてください
副隊長室に戻り作業をしているとお腹が痛くなってきたので、鞄の中から鎮痛剤を取り出し水で流し込む。
「それ、なんの薬なん?」
「あぁ…生理痛の?」
「腹痛いん?」
頷くと彼は立ち上がってジャージを脱ぎ近付いてくる。
私の椅子を少し引き膝に掛けてくれた。
「ちゃんと温めておき?」
頬を撫でられたのでありがとうと言いながら、その手に擦り寄った。
彼は何故か深呼吸をして、終わったら覚えときと言って自身の席に戻った。
そのまま作業を続けて気付いた時にはすでに勤務終了時間を過ぎていた。
宗四郎もまだ真剣な顔をして続けている。
その後も少し続けると彼は伸びをしてパソコンを閉じた。
「宗四郎、少しいいかな?」
終わったのかと思い声をかける。
ええでと言いながら近寄ってきて背もたれに手をついた。
これ…と呟きながらパソコンの画面を見せる。
「あーこれな…。」
背もたれから手を取ったので少し退けると、カタカタと音を鳴らしながら文字を入力していく。
補佐官になる為の手続きに使う書類の書き方がわからず聞くと、すぐに対応して教えてくれる。
これでええと言いながらパソコンから手を離して頭を撫でてくる。
「他は?終わったか?」
頷くと椅子を彼の方に向けられて、肘掛に手をついてもう片方は頬を掴み、足の間に膝を捩じ込まれた。
グッグッと膝で私の中心を押しながら唇を重ねられる。
舌が口の中に入ってきて絡まると応えているのがわかったのか、頬を掴んだ手を下に滑らせ、下腹部を温かくて大きい手が撫でる。
気持ちいい…腹痛が和らいでいくのがわかる。
だが、膝で押されている為、その刺激が私を快感の波に落としていく。
「んっ、んぅ!まっ…ふっ、うっ…んっ!」
角度を変える度に出来る隙間に縋って言葉を紡ごうとするが、すぐに塞がれて何も言えない。
舌を絡ませて上顎をなぞり、また舌をぐちゅぐちゅと激しく絡ませる。
長い…もうどのくらいキスをしてるのかわからない。
その間もずっと陰部を刺激されて脳が蕩ける。
必死に流し込まれる唾液を飲み込みながら、太腿で彼の膝をギュッと挟み腰をビクビクと震わせた頃、糸を引いて唇が離れた。