第7章 副隊長、一目惚れしてました
お風呂から上がりベッドに横になってまったりしていると、いきなり耳元で好きやと囁かれる。
私も耳元で好きだよと囁き、お返しした。
嬉しそうに笑ってる。
すると、何かを思い出したように名前を呼ばれる。
「日比野カフカおるやろ?候補生として僕が取った。君、あいつのこと気にしとったよな?」
あまり表には出してないつもりだったけど、気付いていたのか。
てかそれって、今日の会議の内容じゃないの…?
「そうだけど…私に話していいの?」
「まあええやろ。君、近々亜白隊長に呼ばれる思うで。」
いや、私が漏らしたらどうするつもりなの…。
それよりも、隊長に呼ばれるとはどういうことだろう。
まさか、試験の時に倒れて仕事してなかったから叱られる?
「ほんまは、今日の会議、君も呼ぼう思っとったんや。」
私?なんでたろう…。
聞いても、亜白隊長に呼ばれたらすぐわかると言われ、その話は終わってしまった。
私も…と言い、母が会いたいと言っていたことを伝える。
彼は笑顔でええでと言った。
布団を肩まで掛け寝る体勢に入ると、宗四郎も肩まで入り向かい合う。
「今日も僕のお姫様はかわえかったわ。明日も可愛ええんやろなぁ。」
「は…なに言ってるの?」
意味がわからずについきつい口調で返してしまった。
「凉が可愛ええ言うとるんや。」
「ふっ、なにそれ、変なの。宗四郎もかっこいいよ…。」
知っとると抱きしめてくる。
おやすみと言われたので私も返して、彼の腕の中で眠った。