第7章 副隊長、一目惚れしてました
家についてジャージを脱ぎ、インナー姿のまま料理を始めた。
玉ねぎをみじん切りにしてチンしてから冷やしておき、キャベツを茹でる。
茹で上がってから粗熱を取った玉ねぎを挽き肉に混ぜて調味料も入れ捏ねていると、前に宗四郎が言っていたことを思い出す。
愛情たっぷり…。
「ふふっ、今度はちゃんと入れてあげよっかなあ。」
彼を想いながらその後の工程を進めていく。
キャベツで包んだものを鍋に入れてコンソメや水を加え沸騰するを待つ。
宗四郎って嫌いなものないのかな…好きなものはたぶん、圧倒的にモンブランだろう。
前に食べているところを見たことがある。
目を開いてめっちゃ見つめてた…。
買ってくればよかったかな…。
今さら買いに行くことも出来ないので今日は諦めよう。
沸騰したので弱火にして蓋をし、味が染み込むのを待った。
待っているとこれから帰るという連絡があったので、鍋の中を確認しいい感じになっていたので塩コショウで味を整えてから、お風呂を沸かした。
なんか、新婚みたいじゃん。
少し待っているとインターホンが鳴ったのでおかえりなさいと出迎えると、ただいまと返ってくる。
「ご飯出来てるよ!お風呂もそろそろ沸くけど、どっち先にする?」
「ん〜1個追加してえ?」
追加?なんだろう?
首を傾げて彼を見つめる。
「凉食いたい…。」
「へ?……んっ!」
頬に手を添えて腰を抱くと、唇が触れてすぐに舌が入り込んでくる。
歯列をなぞり上顎を撫でて最後に舌が絡む。
舌裏をつーっとなぞられてまた激しく絡み、流し込まれた唾液を飲み込みながら応えていると頭がボーッとしてくる。
力が入らなくなった身体を、腰を抱く腕に支えられて立っているのがやっとだ。
チロチロと舌先を撫で合いながら離れた唇は、唾液で濡れていた。
「やばい…えろすぎや、君。ほんまにこのまま食ってええ?」
「はぁ、はぁ……だめ…ご飯かお風呂にして…。」
「しゃーないなあ。めっちゃ腹減ったわ、ええ匂いする。」
彼はそのまま私の腰を抱きながらリビングへ向かう。