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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第2章 副隊長、触らないでください


次の日も何も変わらず訓練や仕事をこなし、昨日途中で終わらせた作業を始める。


「凉、またこないな時間まで…。」


なんで…なんでそんな風に話しかけてくるの?

もうそんな声で私を呼ぶのはやめて…。


涙が零れないように下唇をグッと噛んで耐えながら作業を続ける。


「昨日はごめんやん。勃ってもうたし、誘われたからしてただけやん?そんな怒らんで。」


「もういいです…別にあなたが私に謝る必要なんてありません。」


「泣いとんの?声、震えとる…。」


後ろから抱きしめられて我慢していた涙が零れてしまった。

泣かんでと頬を濡らした涙を親指で拭き取られた。


どうしてあなたがそんなことを言うの。
あんなことをしといて…。


「ほんまはしとらんから…やろう思っとったんやけど、君の顔見たらそないな気ないなった。」


めっちゃ泣きそうな顔しとったんやもんと頭を撫でてくる。


もう私の気持ちはバレてしまっただろうか。

例えしていなくてもしようとしてたことには変わりないし、前にしてたでしょう?

それでも…あなたを好きな私はどうしようもない。


今まで通りの態度を取り続けたら、またあんな風に好きと言ってくれる?

それなら、もう嫌な態度は取らないから…ずっと私を好きだと言って…。

私を好きだと言って付き纏うあなたを見てると、私のものだと思えるの。

こんな風に好きだと言ってもらえるのは、きっと私だけだろうから…。


「泣いとる顔も可愛ええな…好きや。」


「ふふっ…私は作業があるので、あまり邪魔をしないようにしてくれれば、好きにしてていいですよ。」


なんで笑うてるん?と髪に頬を擦り寄せてきて擽ったい。

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