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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第7章 副隊長、一目惚れしてました


っ!?
誰かに聞かれっ……レノくん!?


「こっ、ここここれはっ…!!あれっ!あれですよっ!?」


テンパってしまっている私を見ながら笑う宗四郎と睨むレノくんに挟まれ、思考が停止しそうになっている。


「なにって…恋人同士の会話以外に何があるん?」


「は……あっ…副隊長!お疲れ様です!」


どうやらレノくんは今、この男が誰か気付いたようだ。

敬礼をして挨拶をした彼はすぐに頭を下げた。


宗四郎が幼なじみらしいなと、レノくんを睨み始める。


ちょ、待って?
なんでそんな火花散らしてるの?

レノくんさっき謝ってたじゃん、なんで宗四郎を睨んでるの?


咄嗟に間に入り、レノくんはどうしてここにいるのか訊ねる。


「カフカ先輩です……凉さんも来ます?」


「なんで私!?日比野カフカとは話したことないんだけど…。」


いいじゃないですかと私の腕を引っ張る。

反対側の腕を宗四郎に掴まれて、私はどうしていいかわからない。


痛いと呟けばすぐに宗四郎は手を離した。


「レノくん待って!!後で!後で行くから!今は副隊長と行くところがあるから!」


「そういうことや、はよ手ぇ離しや。痛がっとる。」


その言葉を聞いたレノくんは、掴む力を緩めたが離すことはしなかった。

そのまま宗四郎を一瞥して私に行こうと言う。


「市川レノ、離しなさい。例えまだ受験生だとしても、上官への無礼は許さないわ。副隊長に謝りなさい。」


自分でも驚く程冷たい声にレノくんと宗四郎は目を見開いた。


「……ふっ、謝るんは僕にやなくて、凉にやな。無理やり連れて行こうとしてんちゃうぞ。好きなら優しくせぇや。」


え、好き?

というか、宗四郎は怒りすぎ…。
私も言えないけど。

レノくんの手が離れたので、声を低くした宗四郎の肩を軽く叩いて大丈夫だよと伝える。


すみませんと謝ったレノくんに後で必ず行くから待っててと優しく言って、宗四郎の腕を引いて四ノ宮キコルの元へ急ぐ。

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