第6章 副隊長、選別試験です
荷物を持って基地を出てコンビニに寄って、彼の家に帰ってきた。
家に帰っても1人だと危なっかしいからと連れて来られた。
ソファに座らせられて額に冷えピタを貼られた。
「最近、働かせすぎたわ。そのせいやと思うて、熱。すぐ飯用意するから、大人しく待っとって。」
髪を撫でながら離れた彼はキッチンに向かう。
こんなんでごめんと先程買ってきたレトルトのお粥を温めたものをテーブルに置く。
遅くなったのだから仕方ない。
宗四郎はコンビニ弁当だ。
本当は作ってあげたかったな。
ゼリーもあるからなと言って隣に座った彼と一緒に食べ始める。
なんか、普通に食欲あるな…彼が食べているものに目がいく。
「あかんで、消化にいいもん食っとき。」
どうやらバレたようで、食欲あるんはええけどなと笑う。
大人しくお粥を食べ切り、彼が食べ終わるのを待つ。
やばい…まだ食べれそう。
じっと見つめているのに気付いた彼は笑いながら食べ終わり、ゼリーを持ってきてくれる。
「それで足りんかったら、なんか買うてきたるから。」
めちゃくちゃ食べる女だと思われてそう…。
お粥なんだからしょうがないじゃないか…。
「栄養あるもんの方がよかった?ちゃんと聞けばよかったな…。」
最近あまり食べていないようだから消化にいいものしたけど…と考え始める彼。
ありがとうと言ってゼリーを食べ終わったスプーンを置き、腕に絡みついた。