第6章 副隊長、選別試験です
日付けを跨いだ頃やっと作業が終わり、ふぅと一息つきながら伸びをした。
彼に目線を移すと、机に伏せて寝ているようだ。
身体痛めちゃうよ…。
立ち上がって近付き、髪を撫でる。
「宗四郎、起きて。ここで寝ちゃダメだよ。」
「ん〜無理や…眠くてしゃーない…。」
起こしたくはないが私じゃ運ぶことも出来ないので、なんとか起きてもらって副隊長室を後にする。
私の比じゃないくらい忙しい彼は、少しでも時間が空けば寝たいのだろう。
宗四郎が借りている仮眠室に入りベッドに寝かせると、一緒に寝ようと手を引かれる。
私も仮眠室借りてるんだけど…。
家に帰る余裕すらないのでこうして仮眠室を借りているのだが、私が借りた仮眠室を使ったのは数回しかない。
いつも私を自身が借りた仮眠室に連れ込んでは抱き枕のようにして眠る。
そしてこれも、いつものこと…。
ベッドに潜り込んだ彼はすぐに眠ってしまうが、まあ…彼の男の部分は主張しているのだ。
それが朝か夜かは、その日によって違うのだが…。
疲れている彼は私が腕の中から抜け出しても起きることはない。
こんなことをしても起きないのだ。
布団の中に潜り下着やスボンを下ろして、陰茎を咥える。
コレをさせたくないと言っていた彼は、私の行動に気付くとすぐにやめさせるだろう。
それでも私は彼が起きないのをいいことに、この行為を続けている。
音をあまり出さないように唇で扱き舌を這わせる。
そうしているとすぐに彼は欲を吐き出す。
唇を離して飲み込み、服を戻してベッドから降りて部屋を出る。
さすがにうがいをしないと、匂いでバレては困る。
副隊長室に寄り、携帯用のマウスウオッシュを手にして蛇口がある場所へ向かう。
うがいを終わらせ戻ってきて、彼の腕の中に戻った。