第6章 副隊長、選別試験です
「君、いつもあないなことしとるん?」
「っ!?…お、おきて……ごめんなさい、嫌だった?」
「嫌ちゃうけど、させたない言うたやん。もうせんで。勃ってても気にせんで寝てや。」
やだ…と呟けば言うこと聞きぃと頭を撫でてくる。
「私の口、好きじゃないの…?」
「そんなわけあらへんやろ。やけど、させたないねん。言うこと聞きけんのやったら、もう一緒に寝られへん。一緒に寝かせてや。」
なんでそこまで頑ななんだろう、本当はして欲しいくせに…。
だけど、唯一の触れ合う時間がなくなっては嫌なので、わかったと答える。
「ん、ええ子。好きやよ。もう寝ようや、おやすみ。」
髪に優しく口付けた彼におやすみと返して目を瞑った。
目が覚めるとすでに彼はいなくて、寝過ごしたと思いすぐに起きて顔を洗ってから副隊長室に向かった。
副隊長室に入るとすでに書類と向き合っている彼がいて、挨拶をして焦って私も作業を始める。
「くっ、ふははっ…そんな焦らんでも大丈夫や。まだ時間あるで?」
「えっ!副隊長いなかったから、もう時間なのかと……もう!早く起きすぎですよ!何時に起きたんですか!」
スマホで時間を確認してまだ勤務時間ではないことに気付き、彼を見て驚く。
シャワー浴びてきと笑う彼を見てすぐにシャワー室に向かった。
シャワーを浴びながら頭を抱える。
起きてから頭が痛い。
最近、多忙だったからだろうか。