第2章 副隊長、触らないでください
訓練が終わり資料室で作業をしていると突然、後ろから両脇に手が伸びてきて机につき、頭の上に何かが乗っかる。
顎だろうか。
「凉〜まだ残っとったんか?君、可愛ええから襲われてまうで?」
可愛くないから襲う人なんていません。
「特に…僕みたいなやつにな。」
「ふっ、んぅ……っ!何するんですか!?」
耳を舐められて変な声を出してしまった。
恥ずかしくてそのまま机に腕をついて伏せる。
「なんや今の反応…可愛すぎて勃ってもうた…。」
また耳に口を近付けて弱いんやなと囁いてくる。
過剰に反応して、すぐに耳を押さえた。
勃つってなによ…もう揶揄わないで…。
心臓が痛い…ありえない程速くなってる。
「凉、名前呼んでや…。」
無理やり片方の手を引き剥がされて囁かれる。
もうやめてよ…なんでこんなことするの…。
呼んだらもうこんなことしない?
解放された手をまた耳につけた。
「そう…しろう………言った!言ったからもう揶揄わないでっ!」
あ、タメ口使っちゃった…。